仲良しのカタチは夫婦それぞれ。
さまざまな仲良し夫婦の奥さんの体験談から、自分にあう「理想の夫婦」のヒントを探す「仲良し夫婦のカタチ」シリーズ。
今回は、ステップファミリーで親友夫婦のSIONさんに寄稿していただきました!
それではSIONさん、よろしくお願いします。
はじめまして、こんにちは!
おじいちゃんおばあちゃんになっても、手をつないで歩きたい!
永遠に仲良し夫婦が理想のSIONです。
ただ今、結婚7年目。
私は愛称で呼んでいるのに、旦那から「ママ」と呼ばれることだけが不満。(私はあなたのママじゃないのに!)
だけど旦那のことは、大好きとか愛してるを通り越して、尊いくらいに大切な存在だと思っています。
そんな旦那と私は恋愛結婚をしているわけですが、今の私たちの夫婦関係って、ラブラブな雰囲気とも違ってちょっと面白いかも。
たまにドキドキするような男女の愛情もちゃんとありながら、なんというか男女を越えた同志のような親しみもあり・・・。
真剣な話もくだらない話も冗談も、いい意味で少しも気を遣わずに言い合えちゃう関係です。
思ったことをそのまま相手に伝えられるのって、お互いを知り尽くし、信頼し合えていないとできないですよね。
そう考えると、仲良し夫婦には色々なカタチがある中で、私たちの夫婦関係には「親友」ってワードがピッタリなんじゃないかな?
SIONはこんな家族に支えられています
・・・さて、まずは自己紹介を。
我が家は、こんな家族構成で成り立っています!
- 感情がわかりにくいポーカーフェイスマンだけど、優しさのかたまりの旦那氏
- 夫にだけは喜怒哀楽のすべてをさらけ出せる内弁慶、妻のSION
- 春から中学3年生。思春期真っ盛り!心のコントロールに悪戦苦闘中の長女
- 春から年長さんに。楽しいことだけずっとしてた~い!なお調子者の次女
我が家は、女性陣がにぎやか。
なんだか旦那の肩身が狭そうで可哀想かな(笑)
でもそんな家族を大事にしてくれて、何もかもを受け入れてくれる優しい旦那には、感謝してもしきれません。
そして、婚姻年数と子どもの年齢が合わないことで、あれ?っと思った方もいるかもしれません。
私たちはステップファミリーです。
ステップファミリーとは、夫婦どちらかが子連れ再婚している、血縁関係を超えた絆で結ばれている家族のこと。
我が家の場合、旦那が初婚、SIONが子連れ再婚です!
だから私が今の旦那との関係が、とても居心地よく幸せだと感じられるのは、過去に一度離婚を経験したからこそなんだと思います。
さらにもう一つ。
私たち夫婦は、小学校の同級生なんです(ほんとネタには事欠かない夫婦です)!
小学校5、6年生の時に一緒のクラスで、当時は普通に仲のいいお友だちでした。
2人して運動会のリレーの選手に選ばれたりしたこともあったし、卒業時に書いてもらったなつかしのサイン帳もいまだに実家にあります(笑)
でも、当時私も旦那もクラスには別に好きな子がいたし、恋愛対象からはお互い大きくはずれた存在。
まさか2人が将来結婚するなんて、小学生の私に伝えたら、ビックリしすぎてひっくり返るでしょうね(しかも再婚)。
そんな2人が約13年ぶりに運命(?)の再会を果たし、結婚するまでに至ったきっかけは、昨今のSNSブームの先駆けでもある「mixi」によって開催された同窓会。
その時に、私は当時好きだった男子よりも、不思議なことに旦那との再会を嬉しく感じたんですよね。
聞くところによると、旦那もその時に私にビビビときたようです(笑)
・・・とまあ、なれそめはこの辺で。
ここからは、そんな経験をした私だからこそ話せる【親友夫婦の魅力】について、お話していきますね!
自然体でいられる夫婦って居心地バツグン
1度目の結婚から学んだこと
今や、こんなのほほん能天気な感じの私ですが、1度目の結婚時のちょっとだけ暗いお話をさせてください!
私の元旦那は、年齢がひと回り以上年上の、DV・モラハラ男でした。
「誰のおかげで飯が食えてるんだ!」
なんてマンガやドラマみたいな暴言を、リアルで吐く人でしたね。
どうやら若かりし頃の私は、いつも私を怒って殴ってくる元旦那のことを、
【いたらない私を正して、引っぱっていってくれる亭主関白な男性】
だと、大勘違いしていたようです。
だから、
- 元旦那の言うことは絶対
- 「夫を立てる」ということは、自分が我慢すること
こんな風に思って、結婚生活を送っていました。
この時の私は、
【一度頭に浮かんだ言葉は、脳内でより優しい表現に変換してから旦那に発する】
ことを、自然とおこなっていましたね。
しかし夫という一番身近な存在に、自分の素直な気持ちや考えを伝えられないストレスは、知らず知らずのうちに私の心をむしばんでいたようです。(言いたいことも言えないこんな世の中じゃ・・・)
仕事の愚痴も言えない、子育ての相談もできない、自分の体調が悪いことも伝えられない。
・・・そんな私が、唯一気を紛らわすことができ、逃げ場にしたのがお酒。
元旦那が毎日飲む人だったので、最初は軽く晩酌に付き合う程度からはじまった飲酒。
でもそこで、お酒を飲んでいる時だけは気が大きくなって、素の自分でいられるような気がしちゃったんです(大勘違い2発目)。
本来は酔っぱらった自分なんて、本当の自分であるはずがないのに。
そしていつの間にか、当時まだ小さかった長女と元旦那が就寝した後にこっそり寝室にお酒を持ち込んで、酔っぱらってからじゃないと寝付けないようになってしまいました。
おそらく、アル中寸前までいっていたと思います。
(その後、元旦那のDVがエスカレートしたことにより離婚、私の異常な飲酒癖もおさまりました)
このように、私の場合は極端かもしれませんが、どちらかが我慢したり遠慮したり耐えたりするような夫婦関係は、とても窮屈なもの。
本来安らげる場所であるべきはずの自宅が、夫婦が一緒にいることで安らげなくなる場所になってしまったら、それはどんなカタチであれ、良い夫婦関係だとは言えないんです。
パートナーのありのままを認め合えるのが親友夫婦
さて話は現在に戻り、今の旦那と再婚した私。
1度目の結婚とは本当に対称的です。
私は頭に浮かんだ思いや考えを、素直に今の旦那に伝えることができるし、旦那も私にズバズバはっきり言ってきます。
でもそこに元旦那のような威圧的な雰囲気は少しもなく、例えると頭の中をパカっと開けて、ありのまま見せてくれている感じかな。
私も旦那に、脳髄まで見せているつもりで接しています。
これってお互いのすべてを認め合っているからこそ、できること。
もちろん意見の相違から、時にぶつかることもあるしケンカもするけれど、言いたいことを言えて相手からもまっすぐな答えが返ってくる対等な関係は、私にとって居心地バツグン!
なにより、自分のいい所も悪い所もひっくるめて、素の自分でいられることが嬉しい!
今では、毎日旦那に話したいことができると、
「早く帰ってきて~!」
って思うくらいです。
夫婦で一緒にいた方が安らげるって、最高に幸せなことなんだなーと、過去を振り返るとなおさら思っちゃいますね。
親友みたいな夫婦になると、とっても毎日がラクで楽しいです。
───でも、
「親友みたいになれたのって、元々が小学校の同級生で友だちだったからじゃない?」
と、思う人もいるかもしれません。
しかし私たちは、すぐに親友みたいな仲良し夫婦になれたわけじゃないんです。
むしろ、子どもの頃に親しかった過去がありながら、13年もの間全く接点のない人生を歩んできた2人が再会したら、最初はお互いに腫れ物にさわるように遠慮し合ってしまいました。
私たちはどうやって親友夫婦になれたのか?
同窓会をきっかけに仲が深まり、付き合うことになった私たち。
シングルマザーの恋愛は、子ども込みでの関係を築かなくてはいけないので、心から信頼できる男性とじゃなければ絶対に成り立ちません。
信頼し合えるまでにさほど時間がかからなかった点については、昔から知っている間柄の同級生だったからと言えるかな?
ただ子どものことで、ずいぶん気を遣わせているな、と悩む私。
そもそも旦那がポーカーフェイスすぎて、表情から感情が読み取れないのも悩みの種だし(笑)
反対に旦那はこの時、どこまで長女と深く関わっていいのか悩んでいたそう。
だから最初の頃は、一緒にいるだけで楽しい思いもありつつ、内心では本音をさらけ出せない。
お互いが相手にどれくらい踏み込んでいいのか困惑。
どんどん気持ちがすれ違っているように感じました。
きっと相手を大事したいと思うからこそ、お互いが遠慮してしまっていたんです。
だけど私は、
「このままじゃ、また自分を偽って生きることになる。」
「今度は大切な長女がいるのに、こんな無責任な付き合い方はできない!」
と思い、旦那相手に思い切って爆発!
別れも覚悟で、号泣しながら今後の付き合い方についての、心のうちを明かしたんです。
すると、いつも無表情の旦那の目からも涙が流れて・・・。(ディスっているわけではない)
これまで心の中に溜めていたこと、こうしたいこと、こうして欲しいこと。
ここぞとばかりに、ぶちまけ合いました。
それからですね、私たちが恋愛感情を超えて、親友のような関係になれたのは。
そして今では、
- お互いの仕事の話
- 子どもたちの話
- 日々の出来事の報告
- 爆笑した話(伝わるように話すにはテクが必要)
- お腹くだした
- 生理痛が辛い
- お尻にできものができた
- くだらない下ネタ
などなど。
本来は恥じらいをもつべき(?)話も何でも話すし、何でも話してくれます。
まあ、私には旦那には言えないちっちゃな秘密はあるけれど、隠し事はなし!
最近、引きこもり生活で2キロ増の私。
くびれが消えたことは、指摘されるまで秘密にしておきます(笑)
・・・したがって親友みたいな夫婦になるには、一度お互い腹を割って、包み隠さず思いの丈をぶつけ合うといいかもしれませんね。
そうしたら、そのあとは私たちのように脳髄の奥の奥まで見せ合えるようになりますよ、きっと(笑)
親友夫婦ならではのエピソード
最後に、そんな紆余曲折を経て、今の関係になれた私たちならではの、くだらないエピソードにお付き合いください!
ツッコミはなし!終わりの見えないボケ合戦
私たち夫婦は最高の伴侶であり、親友でもあり、ライバルでもあるのかも。
片方がボケたら、相手はボケ返す。
それに対しさらにボケ返し、ボケ返し・・・。
2人とも対等なのが親友夫婦だから、つい張り合っちゃうんです。
より面白いことを言って相手を負かそうと、もう必死!
したがってツッコミ役がいないので、笑い飯みたいに、ただのボケ合戦になります(笑)
奥さんがウフフと優しく笑って、終わらせてあげるとかがないのが、我が家です。
ただし止めどころが分からず収拾がつかなった際は、最終的に娘が止めに入ってくれます。
よくできた子どもたちです。
行きたいイベント、趣味に、相手の好みお構いなしで付き合わせる
親友夫婦の私たちですが、趣味や食の好みはかなり違います。
でも自分一人だったら絶対に触れ合うことのない世界だけど、パートナーが好きなものはちょっと気になるし、共有したい!
・・・というわけで私たちは、相手の好みはお構いなしで、自分の趣味に相手を付き合わせちゃいます(笑)
たとえば旦那は、趣味のゲームアプリの巨大イベントに連れて行って私をポカーン顔にさせてくれるし、餃子フェスではひたすら餃子だけを食べさせてくれます。
対する激辛党の私は、七味唐辛子すら苦手な旦那に、激辛グルメフェスに付き添ってもらうという苦行を強います!
旦那は本当は無理しているのに、その中で一番カラさがひかえめな料理を、
「案外イケるかも!」
とか言いながら、無表情のままヒーヒー言って食べてくれるんです(だからディスっていない)
自分の大好きな物にパートナーが触れてくれて、思いを分かち合える喜び。
そしてパートナーの反応を全力で楽しめる幸せ。
親友のような関係じゃなければ、きっと、
「友だちと行っておいで」
で終わり。
付き添ってくれないかもしれないですよね。
そういえば元旦那は、カラい料理を食べている私を見ているだけでイラつくらしく、
家にある香辛料は全部捨てられたなー。
この差よ(笑)
親友夫婦は、私たち夫婦のカタチ
長々と語ってしまいましたが最後に・・・。
「親友夫婦」は、小学校の同級生でステップファミリーの私たち夫婦が、一番自分の心に正直に生きられる、夫婦のカタチの1つです。
夫婦によって年齢差や交際前の関係性もある。
だから私たち夫婦が親友夫婦になれたいきさつ、そして親友みたいな夫婦関係自体が、必ずしも世の中の全夫婦にピッタリ当てはまるわけではないと思います。
それに、
「夫婦が友だち感覚になっちゃったら、愛情が薄れちゃうんじゃない?」
こんな声も聞こえてくるかもしれません。
・・・けれど、私たちの場合は、そうはなりません。
親友夫婦というのは、すべてを受け入れてくれる安心感から成り立っています。
したがってその安心が、パートナーへの愛と信頼もゆるぎないものにしてくれるので、逆にお互いの愛情も深まるんですよ。
まあ、私たちの場合はラブラブとはほど遠いかもしれないけど、スキンシップも欠かさないですしね(取っ組み合いという名の)
お互いの良い所も悪い所も全部認め合って、直してもらいたいことは正直に伝え、素晴らしいことは褒めまくる!(私のママ呼びは絶対に直してくれないけど)
私の喜怒哀楽のすべてを旦那に見せることができ、たくさんのことを共有・共感できる親友夫婦は、一度は道を間違ってしまった私にとって居心地最高です!
SIONさん、お話しいただきありがとうございました!
何でも言い合えるだけじゃなく、ライバルでもあり、ボケあうこともできちゃう楽しい親友のような仲良し夫婦家庭♪
私も最高だと思います(*^^*)
♪Special Thanks♪
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