家事分担といえば「共働き夫婦の永遠の課題」ってくらい、よくあがる問題ですよね。
- 「夫が家事を手伝ってくれない」
- 「お互い納得できる家事分担の黄金比ってないの?」
今回はそんな疑問に、自営業夫婦で仕事も遊びも一緒、自他ともに認める仲良し夫婦が回答します!
家事分担に黄金比はあるの?

結論からいうと・・・黄金比は家庭による!

まぁ、そうなるよね。
だって家庭によって、家事以外の分担の割合が違うんだから。

割合の参考にするなら、家計への貢献割合にあわせるのが一番納得できるよね。
そもそも「家事は妻の仕事」というのは、「外で稼いでくるのが旦那の仕事」っていう認識ありきで成り立っています。
だから、「妻がもし旦那と同じくらい稼いでいて、家計に貢献しているということであれば、家事も同じくらい分担すべき」というのが私たち自営業共働き夫婦の考えです。
なので黄金比は、
夫の家計貢献:妻の家計貢献=5:5
なら・・・↓
夫の家事分担:妻の家事分担=5:5
夫の家計貢献:妻の家計貢献=9:1
なら・・・↓
夫の家事分担:妻の家事分担=1:9
夫の家計貢献:妻の家計貢献=1:9
なら・・・↓
夫の家事分担:妻の家事分担=9:1
ということになります。

まぁ一般的には、旦那さんの方が収入が高く、家計への貢献度も大きいことが多いと思うので、
共働き夫婦なら、黄金比は【夫の家事分担:妻の家事分担=4:6】くらいになることが多いんじゃないでしょうか。

ただ、旦那さんの稼ぎがメインで、奥さんは短時間のパートのみなど、収入が倍以上に開いている場合、【夫の家事分担:妻の家事分担=1:9】くらいになることもあると思います。
大事なのは、双方納得できる着地点を見つけること。
ちなみに家事分担には育児も含めるべきだと思ってます。
「家事は妻がやる」という考え方は古い?

私はもう古いと思いますね!
女性の社会進出が後押しされるようになって、仕事のバランスも変ってきています。
環境がいろいろ変わってる中で、家事分担だけずっと変わらないっていうのは、おかしいですよね。
10年前と比べても、男性ばかりだった職種でも女性が活躍するようになったり、管理職にも女性が採用されるところが増えてきている。
それにともなって、働き方や生活スタイルは、明らかに変わっていて、多様性もあります。
家事分担についても、あわせて変わっていくのが自然で、夫婦で話し合って決めるべきです。

「家事は妻がやるべきって考え方は古い」けど、もう一歩踏み込むと、でも「絶対分担しないといけない」って考えもおかしい。

というと?

例えば、専業主婦で家事10割は別に当たり前でしょう。
「家事が仕事」という認識。
パートしながら、10割はおかしいと思うけどね

「外で仕事するのは夫の役目」という認識があって「家を守るのは妻の役目」という図が成り立ってる
だから仕事のバランスが5:5なら、家事のバランスも5:5なんじゃない

そうだね。ちょうど収入が同じくらいなら、家事分担も同じくらいにする
それが平等じゃないかと思うよ。

昔は男が奥さんが働かなくていいくらい十分な稼ぎがあって、奥さんは仕事をせず家事をする・・・っていうのが当たり前だったから、その風潮が残ってるんじゃないかな。

ちなみに、実家の家分担ちなみにどんな感じだった?

お母さんパートやってたけど、10(母):0(父)だったね・・・

まぁそういう時代だよね^^;
9割の家事を妻がやっているという現実
先にお話しした通り、最近は「旦那も家事を手伝う時代」という風潮が広まってきたように思います。
しかし、実態はまだ古いままなようです。
内閣府のデータを見てみましょう。
「平成21年度インターネット等による少子化施策の点検・評価のための利用者意向調査 最終報告書」によると、家事分担の割合は「夫1割・妻9割」という回答が最多で全体の30%以上となっています。
ちなみに妻10割という回答は9.6%。
夫10割と言う回答は0.3%でした。

これは収入に対して、平等に割り振られてると思う?

うーん、家事してる認識ってずれるからね。
だいたいお互い自分の方が、多めにやってると見積もってたりする。

例えば客観的にみて、家事分担が夫2:妻8だとする。
この場合、男側からすると「夫3割、妻7割」やってるって思ってる場合が多い
逆に女性は「夫1割:妻9割」だと思ってる場合が多い。

なるほどね。
お互い全部家事やってるとこ、ずっと見てるわけじゃないもんね
データの調査対象としては男女や年齢への偏りは見られなかったため、今回の「夫1割・妻9割」が最多というデータの信ぴょう性は高いと思われます。
旦那さんに家事を手伝ってもらうには?

ところでうしおさん、「こんな頼み方をしたら家事を喜んで手伝ってくれる!」みたいな魔法のテクニックってないですか?

1回ぐらいはお願いしたらやってくれると思うけど、やらない人とやる人はいるよ。
そこは、性格の問題だと思う。
やらない人って、家事はほんとどうでもいいと思ってるからね

でも家事しなかったら、どんどんゴミ屋敷みたいになっちゃうよ

そしたらやるよ僕が。ってなる。
ただし最低限だから、それが家族にとってきれいな状態かは限らないけど。
基本的な家事分担には納得してるけど、どうしても今日は手伝ってほしいという時、ありますよね。
「お願いしたら1回くらいやってくれる旦那さん」と仮定して、どんなお願いの仕方をすれば、気持ちよく家事を手伝ってくれるのか?
「そもそも家事をやらないような人はどう頼んでも絶対やらない」ようですが、家事の必要性を感じていたり、ひとり暮らしで家事の経験があるような男性の場合には、理由を伝えてお願いすればやってくれる場合は多いです。
さらに、「終わったらビール」「今日は焼肉」などのご褒美があれば、進んでやってくれる可能性はあがります。
基本的に子供のようなところがあるので、旦那さんのテンションがあがるようなメリットを提示して、かつやってほしいことを言えば、気持ちよく聞いてもらえます。

なんかお金がかかんないことで、喜ぶことってある?

嫁が大好きなら、マッサージとかも嬉しいよ。
好物作ってくれるとかも嬉しいけどね。

休日のごみ捨てとトレードとかどう?

「家事絶対やらん」みたいなタイプの人は無理だね。
女性の前では言わないけど、家事やりたくないから結婚した、くらいの人も居る

え~メイドじゃないんだからさぁ

家事しないやつの家に行くとひどいんだよ
洗濯ものは床に広げて乾かすとか、そこら辺に適当にかけて干す感じにするとか。
乾けばいいって

あとは「ソファの上片付けるわ」とか言って、その上に乗ってたものとりあえず部屋の隅に放るとか。
全部中身残ってるいろんなシャンプーでユニットバスの浴槽埋まってるやつとか・・・
そんな人間が頼んだくらいでやると思う?

絶望的だね。
女性には想像できない、おうちが結構あるんだね。
まぁそこまでひどかったら、最初から家事してもらうのはあきらめてるか

諦めて旦那に稼いでもらいましょう
夫婦の家事分担で喧嘩しないための解決策
「家事の分担で喧嘩する」っというのはよくある話。
夫婦で家事分担を決めるときに、喧嘩しないための3つの解決策を紹介します。
1.論理的に説明する
「家事は妻がやるもの」と旦那さんが考えている場合には、「そもそもなぜ手伝って欲しいか?」と言うところを、きちんと伝える必要があります。
「大変だから」と言うだけだと、夫は「仕事は大変じゃないと思ってるのか」となる可能性があります。
女性は感情でのコミュニケーションを重視する傾向がありますが、男性は論理でのコミュニケーションを重視する傾向があります。
そのため、「大変」「つらい」といった感情ベースで話を進めるのではなく、具体的に「家事に〇〇時間かかり、そのために〇〇時間しか寝る時間がない」など、論理で説明するようにするとわかってもらいやすくなります。
2.実動時間を見える化する
1日のスケジュールを書き出し、実働時間がわかるようにするのも旦那さんに伝わりやすいアイデアです。
お互いに1日のスケジュールを書き出せば、どちらが何時間、余暇時間があるのか?
ひとめで把握することができます。
例えば1日に、夫の余暇時間が3時間あり、妻の余暇時間が2時間しかないのであれば「じゃぁ30分家事手伝って」という交渉ができるわけです。

めっちゃ理詰めで、逃げ場なしな感じでいいにくいんだけど・・・

追い詰めてるように聞こえるかもしれないけど、この方が納得できるんだよ。
男の人からしたら仕事の時はこんな話してるんだから、普通のこと

そっかそっか。
そういえば問題があるときって紙に書いたら、解決策思いついたりすることって結構あるよね。

そうね。
ビジネスも家事も同じですから。
ビジネスは、わかりやすく論理的に説明しましょうということです
3.話し合いは疲れてない時を選ぶ
大事な話し合いをするときには、タイミングも重要になります。
具体的には、お互いに疲れてないときがおすすめ。
例えば旦那さんが終電でかえってきて、1秒でも早く寝たいような時に家事分担の話・・・なんてのはタブーです。
まとまる話もまとまらなくなってしまいます。
仕事を早く切り上げてきた時や、休日などゆっくり落ち着いて話しあえるタイミングを選びましょう。
【まとめ】家事分担は収入を参考に、その後の話し合いは実働時間をもとに論理的にしよう
家事分担を決めるときは収入を参考にするのが、お互い納得しやすいと思います。
黄金比は家庭によりますが、2人とも正社員で働いているような共働き夫婦で、男性の方がやや収入の多いのあれば、夫6:妻4くらいが良いのではないでしょうか。
家事分担の話し合いは、まずは実働時間を紙に書いて見える化して、その交渉材料をもとに落ち着いて話せるタイミングをみつけ、論理的に話し合えば、喧嘩を避けることができます。

ただし、「絶対家事をやらない」という人も一定数いるため、その場合にはあきらめましょう。